何番目の仔か(産次)と成績の関係を見てみた

「母の年齢そのものより、何番目の仔かの方が効くんじゃないか」というのは 一口馬主界隈でたまに聞く話だ。良い繁殖牝馬は2〜3番仔あたりで一発出している気がする、 逆に初仔は身体が小さく出て走らない ―― どちらもよく聞くし、私も何となくそう思っていた。前回の母齢の記事で「母の年齢からは成績が読めなかった」 という結果になったので、今度は産次の方を確かめてみた。2017〜2025年募集(2017年84頭・2018年83頭・2019年86頭・2020年92頭・2021年91頭・2022年94頭・2023年96頭・2024年96頭・2025年93頭)に、2026年9月時点の獲得賞金・通算成績を 突き合わせた独自集計。

産次は母の産駒一覧を生まれた順に並べたときの順番で数えている。母が仔を産まなかった年(空胎)は数に入れず、実際に産まれた仔の中で何番目かとしている。せっかくなので「空胎明けの仔は走る」という別の言い伝えも、同じデータから ついでに検証した。

まず産次の分布

母集団を見ておくと、815頭は1番仔から15番仔まで分布していて、中央値は4番仔だった。初仔が149頭と 一番多く、番号が上がるにつれてなだらかに減っていく。クラブの募集は 「若い繁殖の仔ばかり」でも「ベテラン繁殖の仔ばかり」でもなく、かなり広く散らばっている。

産次の分布(全815頭)

149頭1118頭299頭382頭477頭571頭655頭745頭850頭926頭1043頭11〜

産次の分布(全815頭): 1 頭数 149頭、 2 頭数 118頭、 3 頭数 99頭、 4 頭数 82頭、 5 頭数 77頭、 6 頭数 71頭、 7 頭数 55頭、 8 頭数 45頭、 9 頭数 50頭、 10 頭数 26頭、 11〜 頭数 43頭

産次 × 獲得賞金合計

出走済みの686頭で、産次と獲得賞金合計(中央+地方、万円)を散布図にした。相関係数は r=0.001。賞金は一部の稼ぎ頭に極端に引っ張られる分布なので、 順位で見るスピアマンの相関係数も出したが、そちらでも0.062。産次から成績はほとんど読めなかった。獲得賞金合計が1億円を超える45頭はグラフの外に出るため省略した (後述の代表馬紹介を参照)。

産次 × 獲得賞金合計(出走済み・1億円未満641頭)

  • 牡
  • 牝
02.5k5k7.5k10k13579111315獲得賞金合計(万円)産次(番仔)

産次と母齢は、ほぼ同じものを測っている

結果を見る前から薄々分かってはいたのだが、産次と母齢の相関係数はr=0.922だった。当たり前といえば当たり前で、 仔を産むたびに母は1歳ずつ年を取っていくので、産次が進むことと母が高齢になることは ほぼ同じ現象を別の角度から呼んでいるにすぎない。 母齢と獲得賞金の相関がこのデータで r=-0.017 だったことを思うと、 産次でもほぼ同じ結果(r=0.001)になったのは自然な流れだった。 「年齢というより何番目の仔か」という問いの立て方自体が、データの上ではほとんど同じ質問になってしまうということだと思う。

産次帯別に見ると

5つの階級に分けて平均を取ってみた。平均獲得賞金は一番低い階級と一番高い階級で380万円しか違わず、右肩上がりにも右肩下がりにもなっていない。

産次帯別 平均獲得賞金合計

3,082万円初仔全149頭・重賞馬5頭3,422万円2〜3番仔全217頭・重賞馬13頭3,058万円4〜6番仔全230頭・重賞馬13頭3,415万円7〜9番仔全150頭・重賞馬9頭3,438万円10番仔〜全69頭・重賞馬4頭

産次帯別 平均獲得賞金合計: 初仔 平均獲得賞金合計 3,082万円(平均の母数(出走済み)124頭)(全149頭・重賞馬5頭)、 2〜3番仔 平均獲得賞金合計 3,422万円(平均の母数(出走済み)186頭)(全217頭・重賞馬13頭)、 4〜6番仔 平均獲得賞金合計 3,058万円(平均の母数(出走済み)196頭)(全230頭・重賞馬13頭)、 7〜9番仔 平均獲得賞金合計 3,415万円(平均の母数(出走済み)122頭)(全150頭・重賞馬9頭)、 10番仔〜 平均獲得賞金合計 3,438万円(平均の母数(出走済み)58頭)(全69頭・重賞馬4頭)

ただし平均は少数の大物に引っ張られるので、中央値でも見ておく。すると面白いことに、産次が上がるほど中央値がじりじり上がるという、 俗説とはむしろ逆の並びになった(775万円 →1,542万円)。勝ち上がり率(1勝以上を挙げた馬の割合)でも同じ向きの並びになっている。 とはいえ後で検定にかけると、この程度の差は偶然の範囲を出ない。

産次帯別 獲得賞金合計の中央値

775万円初仔903万円2〜3番仔1,039万円4〜6番仔1,059万円7〜9番仔1,542万円10番仔〜

産次帯別 獲得賞金合計の中央値: 初仔 獲得賞金合計の中央値 775万円(母数(出走済み)124頭)、 2〜3番仔 獲得賞金合計の中央値 903万円(母数(出走済み)186頭)、 4〜6番仔 獲得賞金合計の中央値 1,039万円(母数(出走済み)196頭)、 7〜9番仔 獲得賞金合計の中央値 1,059万円(母数(出走済み)122頭)、 10番仔〜 獲得賞金合計の中央値 1,542万円(母数(出走済み)58頭)

産次帯別 勝ち上がり率(1勝以上)

67.7%初仔71.0%2〜3番仔71.9%4〜6番仔72.1%7〜9番仔77.6%10番仔〜

産次帯別 勝ち上がり率(1勝以上): 初仔 勝ち上がり率 67.7%(母数(出走済み)124頭)、 2〜3番仔 勝ち上がり率 71.0%(母数(出走済み)186頭)、 4〜6番仔 勝ち上がり率 71.9%(母数(出走済み)196頭)、 7〜9番仔 勝ち上がり率 72.1%(母数(出走済み)122頭)、 10番仔〜 勝ち上がり率 77.6%(母数(出走済み)58頭)

俗説その1「3番仔以内に走るのが出る」

一番よく聞くのがこれ。3番仔以内(366頭)と4番仔以降(449頭)で 真っ二つに割って比べてみた。

3番仔以内が強い、という結果にはならなかった。それどころか重賞馬率も 賞金の中央値も、わずかながら4番仔以降の方が上回っている。獲得賞金の分布の差を Mann-Whitney検定にかけるとp=0.187、重賞馬率の差もp=0.583で、どちらも偶然の範囲。要するに「3番仔以内かどうか」で選別しても、 このデータでは何も選別できていない。

俗説その2「初仔は走らない」

こちらはどうか。初仔149頭と2番仔以降666頭で比べる。

重賞馬率も賞金の中央値も、初仔の方が低い。俗説の向きには合っている。 ただし検定にかけると賞金の分布の差はp=0.178、重賞馬率の差はp=0.222で、いずれも統計的に有意とは言えない。重賞馬の 頭数で言えば初仔5頭対2番仔以降39頭で、 この程度の頭数差は普通に偶然でも起きる。

面白いのは、初仔の平均賞金(3,082万円)が 2番仔以降(3,295万円)とほとんど変わらないのに、中央値では775万円対1,059万円と 差がつくところ。これは初仔の中に極端な稼ぎ頭がいて平均を押し上げているからで、 実際この149頭にはタスティエーラ(65,897万円)とシックスペンス(42,069万円)が含まれている。「初仔は走らない」と言い切ってしまうと、この2頭のような馬を 最初から候補から外すことになる。

俗説その3「空胎明けの仔は走る」

産次を数えるときに母の産駒一覧を全部見ているので、ついでに 「その仔の前年に、母が仔を産んでいたかどうか」も取れた。前の仔から1年空けずに 産んでいれば連産、2年以上空いていれば間に空胎(受胎しなかった年)を挟んでいる ということになる。今回の815頭では連産が540頭、 空胎明けが126頭だった(初仔149頭は前の仔がいないので この比較からは外れる)。

出産間隔別 重賞馬率

3.4%初仔5.2%連産(間隔1年)8.7%空胎明け(2年以上)

出産間隔別 重賞馬率: 初仔 重賞馬率 3.4%(母数(全頭)149頭)、 連産(間隔1年) 重賞馬率 5.2%(母数(全頭)540頭)、 空胎明け(2年以上) 重賞馬率 8.7%(母数(全頭)126頭)

今回調べた中では、これが一番大きな差だった。空胎明けの重賞馬率8.7%は連産の5.2%の約1.7倍で、 平均獲得賞金も4,333万円対3,045万円と 上回っている。正直、書いていて一番「おっ」と思った数字だ。

ただし ―― ここが大事なところなのだが ―― 検定にかけると有意には届かない。 重賞馬率の差はp=0.127、 賞金の分布の差はp=0.182。空胎明けは126頭しかなく、 重賞馬は11頭。仮に本当は差が無くても、この頭数なら これくらいの偏りは十分起こりうる、という水準だ。賞金の中央値で見ると1,135万円対1,010万円と差が縮むのも、 平均の側が一部の大物に引っ張られていることを示している。

なお空胎明けの重賞馬11頭の筆頭はエフフォーリア(2番仔・ 前の仔から2年空き)で、 獲得賞金は77,663万円―― この815頭で最も稼いだ1頭でもある。 こういう馬が1頭いるだけで「空胎明けは走る」という印象は簡単に作られてしまう ―― という見本のような例でもある。

牡馬と牝馬で分けると

「牡と牝で傾向が違う」という話も聞くので、分けて見てみた。前提として、この815頭でも牡(出走済み325頭・賞金の中央値1,330万円)と牝(同361頭・785万円)では成績の水準そのものが大きく違う(p<0.001)。 なぜここまで開くのかは今回のデータからは分からないが、産次とは関係なくはっきり出る差なので、性別をまたいで平均すると、片方だけにある傾向は薄まってしまう。 産次帯ごとの牝馬比率は47.7〜55.7%と ほぼ均一だったので、性別の偏りが産次の結果を歪めてはいない。

牡馬:産次帯別 重賞馬率(全385頭)

6.4%初仔重賞馬5頭10.3%2〜3番仔重賞馬10頭7.8%4〜6番仔重賞馬8頭6.9%7〜9番仔重賞馬5頭8.3%10番仔〜重賞馬3頭

牡馬:産次帯別 重賞馬率(全385頭): 初仔 重賞馬率 6.4%(母数(全頭)78頭)(重賞馬5頭)、 2〜3番仔 重賞馬率 10.3%(母数(全頭)97頭)(重賞馬10頭)、 4〜6番仔 重賞馬率 7.8%(母数(全頭)102頭)(重賞馬8頭)、 7〜9番仔 重賞馬率 6.9%(母数(全頭)72頭)(重賞馬5頭)、 10番仔〜 重賞馬率 8.3%(母数(全頭)36頭)(重賞馬3頭)

牝馬:産次帯別 重賞馬率(全430頭)

0.0%初仔重賞馬0頭2.5%2〜3番仔重賞馬3頭3.9%4〜6番仔重賞馬5頭5.1%7〜9番仔重賞馬4頭3.0%10番仔〜重賞馬1頭

牝馬:産次帯別 重賞馬率(全430頭): 初仔 重賞馬率 0.0%(母数(全頭)71頭)(重賞馬0頭)、 2〜3番仔 重賞馬率 2.5%(母数(全頭)120頭)(重賞馬3頭)、 4〜6番仔 重賞馬率 3.9%(母数(全頭)128頭)(重賞馬5頭)、 7〜9番仔 重賞馬率 5.1%(母数(全頭)78頭)(重賞馬4頭)、 10番仔〜 重賞馬率 3.0%(母数(全頭)33頭)(重賞馬1頭)

並べてみると、牡馬はどの産次帯でも重賞馬率がばらついているだけで、 産次に沿った向きは無い(相関係数も r=-0.005)。初仔78頭からも5頭 (6.4%)の重賞馬が出ている。2番仔以降の8.5%よりは低いが、差を検定するとp=0.551で、偶然の範囲に収まる。

一方牝馬は、初仔71頭から重賞馬が0頭だった。2番仔以降は359頭中13頭(3.6%)なので、その割合で言えば 初仔からも2.6頭ほど 出ていておかしくない計算になる。ただしこの頭数で重賞馬という珍しい出来事を比べるのは無理がある(比率の検定が成り立つ目安は「期待される該当数が5以上」で、ここは2.1しかない)ので、検定にはかけず数字だけ置いておく。牝馬の方に「初仔はやや苦しい」という傾向が薄く出ている可能性はあるが、 今回のデータで断定できる差ではない。

実際にどんな馬がいたか

この815頭の中で実際に重賞を勝った44頭を、獲得賞金の多い順に 産次つきで並べておく。見ての通り1番仔から11番仔まで まんべんなく出ている。稼いだ上位5頭だけ見てもエフフォーリア(2番仔)、タスティエーラ(1番仔)、ヴェラアズール(6番仔)、サートゥルナーリア(9番仔)、ヘデントール(2番仔)という散らばりようで、「何番仔なら当たり」という並びにはとても見えない。44頭のうち3番仔以内は18頭 (40.9%)で、 母集団に占める3番仔以内の割合(44.9%)と ほぼ同じだ。表が長くなるので、開いているのは上位10頭、 残り34頭はその下の折りたたみに入れてある。

馬名募集年誕生月体高胸囲馬体重母齢産次一口価格主な勝鞍通算成績獲得賞金合計
エフフォーリア2019年3月158cm176.5cm489kg10歳2番仔(空胎明け)7万円21'有馬記念(G1)11戦6勝77,663万円
タスティエーラ2021年3月158cm176cm478kg7歳1番仔7万円23'日本ダービー(G1)15戦4勝65,897万円
ヴェラアズール2018年1月160cm181cm483kg11歳6番仔4万円22'ジャパンC(G1)27戦6勝54,968万円
サートゥルナーリア2017年3月156cm179cm484kg15歳9番仔35万円19'皐月賞(G1)10戦6勝52,358万円
ヘデントール2022年4月154cm173.5cm444kg9歳2番仔9万円25'天皇賞(春)(G1)11戦6勝51,610万円
ナミュール2020年3月157cm176cm424kg10歳3番仔6.5万円23'マイルCS(G1)18戦5勝50,963万円
ドゥレッツァ2021年4月154.5cm174cm428kg12歳4番仔10万円23'菊花賞(G1)13戦5勝47,217万円
レシステンシア2018年3月153.5cm179cm482kg8歳2番仔6.5万円19'阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)18戦5勝44,952万円
シックスペンス2022年4月151cm173cm429kg9歳1番仔12.5万円26'安田記念(G1)14戦6勝42,069万円
レイパパレ2018年1月155cm169cm420kg15歳8番仔(空胎明け)15万円21'大阪杯(G1)15戦6勝39,314万円
残りの34頭も見る(獲得賞金11位以下)
馬名募集年誕生月体高胸囲馬体重母齢産次一口価格主な勝鞍通算成績獲得賞金合計
クリソベリル2017年2月161.5cm179.5cm498kg15歳7番仔14万円19'チャンピオンズC(G1)11戦8勝37,960万円
ライトウォーリア2018年2月157cm175cm458kg8歳1番仔5万円24'川崎記念(G1)40戦10勝31,809万円
シュヴァリエローズ2019年5月154cm166.5cm402kg17歳11番仔(空胎明け)20万円24'京都大賞典(G2)38戦5勝29,266万円
カテドラル2017年2月155.5cm175.5cm452kg13歳7番仔(空胎明け)10万円21'京成杯オータムハンデキャップ(G3)37戦4勝22,223万円
セラフィックコール2021年2月158cm180cm485kg8歳2番仔(空胎明け)7.5万円24'ダイオライト記念(G2)18戦7勝21,553万円
ワールズエンド2022年2月152cm169.5cm426kg11歳4番仔17.5万円26'京王杯スプリングC(G2)11戦5勝19,900万円
マルシュロレーヌ2017年2月156.5cm180.5cm458kg15歳6番仔7.5万円21'ブリーダーズCディスタフ(G1)22戦9勝19,327万円
スルーセブンシーズ2019年4月156cm177cm457kg13歳7番仔4.5万円23'中山牝馬S(G3)14戦4勝19,170万円
グランディア2020年3月156cm180cm426kg18歳11番仔14万円26'新潟大賞典(G3)27戦5勝17,996万円
パントルナイーフ2024年4月156.5cm170.5cm441kg12歳4番仔(空胎明け)20万円25'東京スポーツ杯2歳S(G2)5戦2勝17,478万円
ザダル2017年2月155cm172.5cm454kg9歳3番仔(空胎明け)4万円22'京都金杯(G3)16戦6勝16,996万円
ラヴェル2021年2月161cm183cm469kg11歳4番仔7.5万円24'チャレンジC(G3)17戦3勝16,594万円
バーデンヴァイラー2019年3月156cm173cm448kg17歳8番仔12.5万円23'佐賀記念(G3)20戦7勝15,280万円
コントラチェック2017年4月155cm175.5cm449kg17歳10番仔15万円21'オーシャンS(G3)19戦5勝15,089万円
キラーアビリティ2020年1月155cm174cm447kg11歳5番仔(空胎明け)25万円21'ホープフルS(G1)18戦3勝14,431万円
パラレルヴィジョン2020年2月156cm175cm447kg8歳1番仔12.5万円24'ダービー卿チャレンジT(G3)23戦6勝13,898万円
ベレヌス2018年3月156cm174cm457kg9歳1番仔4万円22'トヨタ賞中京記念(G3)32戦6勝13,882万円
グルーヴィット2017年4月151.5cm173cm444kg10歳4番仔9万円19'トヨタ賞中京記念(G3)25戦4勝12,919万円
ノーヴァレンダ2017年2月159cm185cm512kg14歳7番仔7万円18'全日本2歳優駿【国際交流】(G1)18戦6勝11,954万円
フェブランシェ2021年1月160.5cm183cm518kg15歳8番仔(空胎明け)6万円25'スパーキングレディーC((G3)18戦6勝11,312万円
シュトラウス2022年1月160cm181.5cm522kg19歳10番仔(空胎明け)12.5万円23'東京スポーツ杯2歳S(G2)15戦4勝10,337万円
モントライゼ2019年4月152cm175cm462kg10歳2番仔7.5万円20'京王杯2歳S(G2)29戦3勝9,522万円
クラージュゲリエ2017年2月156cm171cm460kg11歳4番仔12.5万円18'ラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)12戦2勝9,299万円
ロックターミガン2024年3月160.5cm180cm516kg11歳4番仔8万円京浜盃7戦3勝8,711万円
ファンダム2023年2月153cm174.5cm460kg7歳2番仔9万円25'毎日杯(G3)8戦3勝8,191万円
ダイアナブライト2017年1月154cm176cm453kg8歳2番仔14万円21'クイーン賞(G3)18戦5勝7,780万円
スキルヴィング2021年3月162cm182cm506kg10歳3番仔8.5万円23'青葉賞(G2)5戦3勝7,402万円
サンクテュエール2018年2月151cm175cm443kg11歳5番仔20万円20'シンザン記念(G3)16戦2勝7,083万円
パッシングスルー2017年3月159cm176cm462kg11歳5番仔5万円19'紫苑S(G3)13戦3勝7,052万円
ギリーズボール2024年5月156cm174.5cm423kg14歳7番仔12.5万円26'フィリーズレビュー(G2)4戦2勝6,078万円
カナルビーグル2023年2月156cm175cm453kg11歳3番仔9万円25'ユニコーンS(G3)7戦3勝5,898万円
フィリアプーラ2017年4月149.5cm175cm426kg16歳5番仔(空胎明け)5万円19'フェアリーS(G3)16戦2勝5,697万円
サンダーストラック2024年2月158cm184cm490kg9歳2番仔20万円26'シンザン記念(G3)6戦2勝5,018万円
トータルクラリティ2023年1月155cm174cm436kg11歳3番仔7.5万円24'新潟2歳S(G3)10戦2勝3,858万円

折りたたみを開いた44頭が、815頭のうち重賞(中央G1〜G3・Jpn1〜3、 地方重賞含む)を勝った馬のすべて。産次の「(空胎明け)」は、前の仔から2年以上空けて 産まれたことを示す。

デビュー時期の偏りではないか?

直近の募集組(2022〜2025年)は未出走が多いので、それが結果を 歪めていないか確認した。レースを重ねている2017〜2021年募集 (436頭)だけに絞ると、産次と獲得賞金の相関は r=0.023。絞り込む前(r=0.001)とほぼ変わらない。 この世代だけで見た初仔の重賞馬率は5.1% (78頭中4頭)、2番仔以降は8.1%(358頭中29頭)で、全体で見たときと同じく初仔がやや低いものの、 やはり頭数が少なく決め手にはならなかった。

2026年募集馬はどこに当てはまる?

今の2026年募集92頭が、この産次の階級分けのどこに入るかも並べておく (各行をタップすると開く。馬名は個別ページへのリンク)。今年は初仔が14頭いる。産次は出資馬検討ツールの一覧にも母齢の隣に列で 出しているので、並べ替えて眺めたい人はそちらもどうぞ。

初仔(14頭)
2〜3番仔(23頭)
4〜6番仔(27頭)
7〜9番仔(21頭)
10番仔〜(7頭)

まとめ

データについて

産次は母の産駒一覧を生年順に並べて数えたもので、母が仔を産まなかった年は数に入れていない (前の仔から2年以上空いた場合を「空胎明け」として別に集計した)。 海外で産まれた仔や、産駒一覧に載っていない仔がいる場合は数がずれる可能性がある。 競走成績は2026年9月時点のスナップショットで、今後レースを重ねるたびに変わっていく。 直近の募集組はまだ大半が未出走〜デビュー間もないため、今回の集計は出走済みの686頭が中心になっている点は割り引いて見てほしい。獲得賞金は中央(JRA)・ 地方(NAR)の合計で、海外レースで得た賞金は含まれていない。 検定の p 値は「差が無いのにこれくらいの偏りが偶然出る確率」の目安で、小さいほど 差がありそうということになる。一般的には0.05を下回ると「有意」と言うが、今回はどの 切り口もそこには届かなかった。出資判断の材料というより、あくまで趣味の分析として 楽しんでもらえたら。

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